30分デマンド値とは?
30分間の消費電力の平均値を30分デマンド値といいます。
1時間に2コマずつの値が1日に24時間あるので、24時間 ✕ 2 = 48 となり、1日の30デマンド値の数は48個となります。
1ヶ月のうち最大のデマンド値は「月次最大需要電力」と呼ばれ、電力会社の請求書などに「最大需要電力○○kW」と記載されます。
高圧受電の設備では、直近12ヶ月のうち最も高いデマンド値をもとに契約電力(kW)が決まります。
契約電力と基本料金の関係
基本料金単価 × 契約電力 × 力率割引or割増
(例)基本料金単価 × 契約電力 × 力率割引or割増
1,700円 × 100kW × 100% = 基本料金170,000円
高圧受電の場合、契約電力の算定に必要なため、電力会社は需要家の30分デマンド値を計測し、記録しています。
電力会社との契約に使われる“デマンド値”の定義
毎時の00分~30分、30分~60分の30分間ごとの使用電力量を計測し、そこから該当30分間の平均電力(kW)を算出したものをデマンド値と言います。
「最大需要電力」と言いますが、瞬間的な電力の最大値ではなく、30分間を平均したデマンド値の最大値です。
30分デマンド値取得方法
電力会社に請求し、デマンド値を取得する方法をご紹介します。(2021年6月時点の情報です)
取得にあたり必要なもの
- 基本的には需要家さまから電力会社へ依頼いただくことが必要です。
委任状をいただくことで申し込める場合もありますので、各電力会社支店へお問い合わせください。 - 需要家さまの設備がスマートメーターが設置されていない場合は30分デマンド値の取得ができません。
- 取得方法はいくつかありますが、いずれの場合も正確な需要家名称や住所のほかに「お客さま番号」等が必要ですので請求書や明細でご確認ください。
1. 電力会社へ電話で請求
請求書や明細に書かれている電力会社の問い合わせ先へ電話します。
「高圧受電の30分デマンド値の直近1年分」のデータ請求であることをお伝えください。
該当の電力会社:北海道電力、東北電力、東京電力
2. 郵送で請求
九州電力の場合は、WEBサイトから開示請求要旨をダウンロードし、必要事項を記入した用紙と、本人証明書類(写)を同封の上、九州電力へ郵送します。※手数料が必要です。
参考:書面や電話で料金・使用量等を確認する | 九州電力
3. WEBサービスからダウンロード
電力会社によっては、ビジネスユーザー向けのWEBサービスや、使用量をWEB上で確認できるサービスを提供しています。
該当の電力会社:中部電力、関西電力、四国電力、沖縄電力