経済的出力制御とは
2022年4月から出力制御の対象が拡大し、10kW以上の太陽光発電設備がすべて出力制御の対象となりました。
これまで出力制御の対象外だった発電設備は、出力制御機器の設置が義務付けられていないこともあり、オンラインで出力制御できる出力制御機器が設置されてないケースが多数です。
- 出力制御対応機器を設置していない事業者…オフライン事業者
- 出力制御対応機器を設置している事業者…オンライン事業者
と整理し、実務上の負担軽減や実需給に近い柔軟な調整ができるよう、経済的出力制御という運用方法がつくられました。
オフライン事業者が行うべき出力制御を、オンライン事業者が代理で実施し、代理制御の対価を受け取るというしくみが経済的出力制御です。
以下の記事もご参考になさってください。
出力制御用語集
出力制御機器
出力制御機器とは、電力会社のサーバーから出力制御スケジュールを取得し、スケジュールに基づいて自動的に出力を制御するための機器類です。具体的には以下の機器、機能が必要です。
- (出力制御対応の)パワーコンディショナー
- 出力制御ユニット
- 通信回線
- モデムなどの通信機器
くわしくは 出力制御ユニットとは? の記事もご参照ください。
オンライン事業者・オフライン事業者
出力制御機器を設置した事業者(オンライン化した事業者)のことを「オンライン事業者」といいます。現地で操作する必要がないため発電事業者の手間がかからないとともに、需給バランスに応じた最小限の制御量での調整が可能です。
一方、出力制御の対象、かつ出力制御機器の設置義務がなく、出力制御機器を設置していない事業者を「オフライン事業者」といいます。
出力制御機器の設置義務があるが、インターネットが利用できない場合は、電力会社から1年間の出力制御を定めたスケジュール(固定スケジュール)を取得し、発電設備に出向いて制御ユニットに固定スケジュールを登録する運用も可能ですが、この場合は「オフライン事業者」ではありません。ご注意ください。
よくあるご質問と答え
経済的出力制御についてよくあるご質問と答えを、以下の動画にまとめました。
出力制御の対象拡大
オンライン・オフライン
- 代理制御をしてくれるオンライン事業者を、どのようにして選ぶのですか?
- オフライン事業者がオンライン事業者になることは可能でしょうか?
- オフライン事業者は、今後手動対応は不要ですか?
- これから接続する場合は、オンラインとオフラインが選択できるのでしょうか?