再生可能エネルギー発電設備の今年1月までの導入状況が発表されました。
太陽光発電を中心にグラフで再エネ導入状況をご紹介します。

1月に稼働した設備の大まかな容量は、

  • 10kW未満の太陽光発電設備:7万kW
  • 10kW以上の太陽光発電設備:78万kW
  • 風力発電設備:3万kW
  • バイオマス発電設備:2万kW

でした。
※新規認定分(固定価格買取制度開始後に新たに認定を受けた設備)のみ、バイオマスはバイオマス比率を乗じて得た推計値。

再エネ固定価格買取設備の導入容量

再生可能エネルギーの種類による導入容量(累計)の割合をグラフにしてみました。
再エネ固定価格買取設備 導入容量(2015年1月末時点)
太陽光発電設備がダントツに多いことがよく分かります。

太陽光発電の設備規模ごとの導入容量

太陽光発電設備の規模ごとの割合はどうでしょうか。

  • 10kW未満の余剰買取:18.15%(73.00%)
  • 10〜1,000kW未満の全量買取:54.83%(26.75%)
  • 1,000kW以上の全量買取:27.02%(0.25%)

となります。(括弧内は全体に占める件数の割合)

メガソーラーの稼働済み設備の数は2,230件となり、設備の数は全体から見れば少数ですが、容量で見ると全体の4分の1以上を占めるようになりました。
前年の状況と比較してもメガソーラーの割合が約5ポイント上昇しています。

太陽光発電の設備規模ごとの導入容量
※新規認定分(固定価格買取制度開始後に新たに認定を受けた設備)のみ

今後の見通し

太陽光発電協会(JPEA)の発表したところによると、2014年の太陽電池モジュールの出荷量が9,216,325kWと過去最高となりましたが、メガソーラーを含む全量買取設備の伸びによるところが大きいといえるでしょう。

一方、設備認定に対する稼働設備の割合は、全量買取設備で20%程度となり、まだまだ稼働率は低い状況が続いています。
接続保留問題や固定買取制度の見直しなどにより、設備認定される設備数は増加しにくい状況ですが、既に認定を受けている設備が多数あるため、2015年も稼働を開始する設備は高い水準で進むと見込まれます。

参考:

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