スマートメーター
自家消費型の太陽光発電の導入にあたり、利用することが多いBルート。
ご利用の際には聞き慣れない用語も多いかもしれません。まずは通信についてご説明をしていきます。

Bルートとは?

Bルートとは、スマートメーターと建物内の機器をつなぐ通信経路のことです。
例えば、スマートメーターとエネルギー管理システム(Energy Management system、以下EMS)と接続して電力の見える化や機器の制御が行なえます。
参考:Bルートを利用するには? | エコめがねエネルギーBLOG

スマートメーターとEMSの通信方式

エネルギー管理システム(Energy Management system、以下EMS)とスマートメーターを接続する際は、受電契約が「低圧」か「高圧」かにより、通信方式が異なります。

低圧受電の場合

Wi-SUNという通信方式でスマートメーターとEMSを接続します。
Wi-SUNは“Wireless Smart Utility Network”の略です。一般的に「ワイサン」と読みます。

特定小電力無線と呼ばれる920MHz帯を使う無線接続で、

  • 消費電力が少ない(単3乾電池3本で10年ほど動作)
  • Wi-Fiよりも通信距離が長い(最大500m程度)
  • 障害物に強くつながりやすい

という特徴があります。

日本の一般送配電事業者の低圧用のスマートメーターはWi-SUN方式を採用しています。
設置環境等によりWi-SUN方式の設置が困難である場合、G3-PLC方式を選択することとなっています。
基本的には低圧受電のスマートメーター=Wi-SUN方式と認識いただいて大丈夫です。

高圧受電の場合

高圧受電のスマートメータからの電力メータ情報発信サービスとして、「高圧Bルートサービス」「パルス提供サービス」の2種類があり、それぞれ違った通信方式でデータを受け取ります。

パルス提供サービス
パルス提供サービス

EMS-スマートメーターBルート(高圧スマート電力量メータ)運用ガイドライン[第1.0版]

高圧受電のスマートメーターは、「需要家提供パルス」と呼ばれる、電力量に比例して発生する電気的パルスを提供する機能を持っています。
パルス提供サービスでは電力使用量などをリアルタイムに出力するため、EMSと接続する活用が始まる以前からデマンド監視などに利用されてきました。パルス接続でパルス信号を取得し、パルス検出器・パルス変換器・デマンドコントローラーなどと合わせて使用します。
高圧Bルートサービス
高圧Bルートサービス

EMS-スマートメーターBルート(高圧スマート電力量メータ)運用ガイドライン[第1.0版]

「需要家提供パルス」とは別に、スマートメーターが持つデジタルな電力データが取得できるサービス。EMSと接続して電力の見える化や機器の制御などに利用できます。パルス提供サービスと区別するために「新しいBルート」のような呼び方をされることもあります。
Ethernetという通信方式でスマートメーターとEMSを接続します。
Ethernetは「イーサネット」と読み、LANケーブルを用いてデータを伝送する方式です。
オフィス内のパソコンのネットワークなどでおなじみの有線LANの標準規格です。
有線接続となりますので、EMS機器のLANポート数等に合わせて、必要であればスイッチングハブ(ネットワークの中継機器。LANポートを増やせます)を用意します。
また高圧Bルートサービスの場合は、スマートメータとEMS機器のEthernet接続は電力会社が行います。接続後に、EMS機器の設置事業者さまにて設定を行うことでサービスが開始されます。
※デマンドとは?
30分間の使用電力の平均値をデマンド値といいます。
直近1年間の最大のデマンド値が、受電契約における契約電力(kW)となり、これにより基本料金も決まります。
最大デマンド値を下げることが基本料金を下げることに直結するため、デマンド監視が行われています。

参考: