太陽光パネルを設置する際、野立てといって整地した土地に架台を設置してパネルを立てる方法があります。この場合パネルと地面の距離が近いと雑草が伸びてきて、パネルに太陽光が当たりにくくなることがあります。こうしたことを避けるために雑草を取り除く必要があるのです。春先は雑草が生い茂る時期です。その前に対策を考えておきたいところではないでしょうか。
今回は雑草が発電の妨げとなる具体的な理由や雑草の除草方法についてご紹介します。
太陽光発電に大敵の雑草
パネルには均一に電力が通る必要があり、雑草が伸びてくると影ができて部分的に光が当たりにくくなりパネルの故障の原因にもなります。
雑草が伸びてくると一部分に影ができたり、覆いかぶさったりするので均一に電力が通ることの妨げになります。こうなると部分的に負荷がかかることになり、故障が起きやすくなります。
雑草を放置しておくことは発電低下だけでなく故障に伴うコストがかかるようになり、避けるべきです。
どんな雑草対策を講じるか
草刈り機による除草
作業時に配線等に十分注意して行うようにします。
除草剤の散布
草丈が低いうちに撒いておくことで効果があります。薬剤を撒くときは近隣住民に迷惑に当たらないかを注意します。例えばお庭で家庭菜園をしているご近所さんがいるかもしれません。
防草シートの敷設
コストは高く付きますが、雑草を長期間抑えることができます。価格と効果を吟味した上で選ぶことです。
近年注目されている雑草対策
ヤギを用いての除草
変わった除草ではヤギを放ち、草を食べさせるという対策があります。除草剤が必要ない、エコな除草です。ヤギは暑さに強いという特徴があり、春から秋の雑草が生える時期に放つと最適です。
太陽光発電所用の除草対策でヤギをレンタルする業者があり、近年注目されています。
ロボット掃除機
家庭の床用のロボット掃除機「ルンバ」は今や人気ですが、この開発者が今度は屋外用のロボット掃除機を開発したとのことです。その名も「Tertill」。障害物を感知し、自動で掃除をする機械です。
これは除草剤を使わないオーガニック農作物の生産者の需要を見込んで作られたものです。雑草や落ち葉を掃除してくれるので、太陽光発電所においても有効に活用できます。
2017年夏ごろに概要が公開されるとのことです。大いに期待したいところです。
太陽光パネルを地面に設置する際には雑草の除草が必要になります。場所に見合った除草方法を考えるのも重要です。先述した通り、ヤギやロボット掃除機などユニークな方法も出てきました。
今後も発電事業を続けていくために、自身が所有する土地の環境などに見合った除草方法を探してみるのも良いかもしれませんね。