電力小売全面自由化を4月にひかえ、新たに電力小売を始める企業から電力プランが発表されはじめました。
東京電力エリアにおいて発表されている新電力の料金プランを中心にご紹介します。
新電力の料金プランの主なパターン
セット契約割引プラン
ガス会社による電気とガスの同時契約による割引プランや、携帯電話会社やインターネット接続会社によるセット契約割引プランなど。
ポイント付加プラン
利用額に応じたポイントが付加されるプラン。
電気使用量が多い家庭で、電気代が下がるプラン
電気使用量が少ない場合は従来と同程度だが、使用量の多い家庭で電気代が大きく下がることが想定される料金体系のもの。
現在発表されている主な新電力の料金プラン
東京電力の「従量電灯B」相当メニュー
東京電力の「従量電灯C」相当メニュー
東京電力の「低圧電力」相当メニュー
※2016年1月8日時点に発表されている料金プランによる。
※消費税(8%)が含まれた料金です。
※「再生可能エネルギー発電促進賦課金」「燃料調整費」は別途必要です。
※契約について詳しくは各電力会社へお問い合わせください。
新しく小売を始める会社の特徴
東京ガス
都市ガスと電気を両方契約することで割り引かれる『ガス・電気セット割』、提携プロバイダのインターネットサービスも加えた『東京ガストリプル割』など、セット割引があります。
東京ガスの「パッチョポイント」が貯まり、dポイント、Ponta、楽天スーパーポイント、Tポイント、WAONポイントと交換も可能というポイントプログラムもあります。
東京ガスの電気
東急パワーサプライ
TOKYU CARDで支払うと電気料金の最大1%がTOKYU POINTとして貯まる「ポイント付加」があります。
またケーブルテレビ「イッツコム」と一緒に使うとイッツコムが割り引かれる「セット契約割引」も用意されています。
東急パワーサプライ
東燃ゼネラル石油
電気の利用料が多い家庭で電気代が安くなる料金体系です。
myでんき | 東燃ゼネラル石油
J:COM電力
テレビ、インターネット、電話のサービスとの「電力セット」で割り引きがあります。
J:COM電力
今後どんな電力会社・契約メニューが出てくる?
先行して小売全面自由化が進む海外では、
- 長期契約や時間帯別等、多彩な料金プランを提供する
- スマートメーターから収集した情報を分析し、サービスの充実、運用の効率化をはかる
- 地元でつくった電気を供給する
- 再生可能エネルギー由来の電気を供給する
など様々なモデルの電力小売会社が登場しています。
2015年12月28日時点で小売電気事業者として119社が登録されています。
参考:登録小売電気事業者一覧 | 資源エネルギー庁
電力契約メニューが続々と発表され、4月には本格的な顧客の争奪戦となることが見込まれます。
地域や業態を越えて訴求できる魅力ある価値の提供や、すでに認知されている携帯電話やガスなどの従来のサービスとのセットなど、多様なブランド戦略が展開されるのではないでしょうか。
経済産業省資源エネルギー庁のWEBサイトには、電力会社切り替えまでの流れの紹介や、小売電気事業者の一覧などの情報があります。併せてご参照ください。
電力小売全面自由化 | 経済産業省資源エネルギー庁