太陽光発電のO&M

2017年4月から、「改正FIT法」が施行され、太陽光発電設備も保守点検や維持管理することが認定の条件となりました。太陽光発電が広く普及しましたが、より安定した電源とするためには、安定的・効率的に発電事業を継続するためのメンテナンスが欠かせないためです。
今回は、太陽光発電の「O&M」がどのような業務を指すのか、また代表的なO&Mサービスを紹介した上で、太陽光発電はどれくらいの頻度で点検をすればよいのかについて紹介していきます。

O&Mとは

まずはO&Mという言葉の意味をご紹介しましょう。
O&Mというのは、「運用管理(Operation)」と「保守点検(Maintenance)」を意味します。

運用管理(Operation)

日々の発電量チェックなど、太陽光発電設備にトラブルがないか監視します。トラブルの際には復旧作業を行います。
また火災やパネルの飛散などの事故や、盗難を防ぐ取り組みを行います。

保守点検(Maintenance)

定期的に点検を行って、異常がないか確認したり、除草や清掃などで日照の確保を行ったりします。異常が見つかった際には修理を行います。

点検は義務化されましたが、点検頻度はそれぞれケースバイケースで、年に何回点検しなければならないという決まりはありません。50kWまでの低圧太陽光発電だと、どれくらいの頻度で点検をするのが妥当なのでしょうか。
低圧太陽光発電向けのO&Mサービスを提供している代表的な会社の点検頻度や内容から、どの程度の点検が必要なのか探ってみましょう。(2017年7月時点の情報です)

はつでん管理人

まずは株式会社グッドフェローズ、株式会社オーエフの運営する「はつでん管理人」のメンテナンスプランをご紹介します。
はつでん管理人には、1年を通して定期的にメンテナンスをおこなう「メンテナンスプラン」と、顧客の要望に応じてメンテナンスをおこなう「スポットプラン」というのがありますが、ここでは定期的に行う「メンテナンスプラン」をご紹介します。

産業用太陽光発電(低圧向け) メンテナンスプラン

プラン名称 低圧安心プラン 低圧安心プラン
【除草パック】
低圧安心プラン
【除草パック+洗浄パック】
低圧安心プラン
【エコめがねレンタルパック】
定期点検
(電気点検+目視点検)
計2回/年 計2回/年 計2回/年 計2回/年
緊急駆付け 1回/年 1回/年 1回/年 1回/年
遠隔監視 365日 365日 365日 365日
除草 なし 1回/年 1回/年 なし
パネル洗浄 なし なし 1回/年 なし

エコの輪ソーラーサポートサービス

株式会社エコスタイルの「エコの輪ソーラーサポートサービス」のメンテナンスのプランは以下のとおりです。

ソーラーサポートサービス

プラン名称 PV基本点検プラン 草刈代行プラン おまかせプラン
定期点検
(電気点検+目視点検)
計2回/年 計2回/年 計4回/年
一次復旧対応 なし なし
遠隔監視 なし なし
除草 2回/年
(部分除草)
2回/年
(全般)
4回/年
(全般)
パネル部分洗浄 2回/年
(簡易清掃)
2回/年
(簡易清掃)
4回/年
(簡易清掃)

東芝ITサービス

東芝ITサービスがおこなうO&Mのメニューは以下のとおりです。

定期点検 1回/年
遠隔監視 365日
現地駆けつけ 1回/年

NECフィールディング

NECフィールディングがおこなうO&Mのメニューは以下のとおりです。

定期点検 1回/年
定期巡回 1回/月
監視サービス 365日
障害一次対応

O&M事業者4社のサービスメニューをご紹介しました。
太陽光発電設備の定期点検は年に何度おこなわなければならないなどの決まりはありませんが、電気的な計測も含めた点検を1年につき1回は行うケースが多いということが分かります。

電気の専門家ではない発電事業者の方ご本人が点検を行うのは大変です。また発電所が遠隔地にあるケースも多く、年月が立つにつれ忘れてしまいがちです。

運用管理、保守点検を行ってくれる会社が多数存在していますので、こうした会社のO&Mを活用することで長期に渡り安定した発電が行えるようになるでしょう。