スマートメーター

太陽光発電をはじめとする再生可能エネルギーの導入によって、「スマートメーター」の普及が加速しています。「スマートメーターは、通信機能を備えた電力メーター」ということをご存じの方は多いようですが、その通信先によって「Aルート」「Bルート」「Cルート」の3つのルートがあることは、あまり知られていないようです。今回は、スマートメーターの導入前に知っておきたい「Aルート」「Bルート」「Cルート」の違いや役割などを紹介します。

「見える化」を実現するスマートメーターの役割

従来の電力メーターとスマートメーターとの違いは、下記の通りです。

  • 電力メーター:電力の使用量を合算してメーターに表示します。検針員が毎月チェックして、月間の使用量を計算します。
  • スマートメーター:通信機能を備えた電力メーターで、一定時間ごとの電力使用量の測定が可能です。使用者の電力使用量データを電力会社に送信したり、使用者の利用している家電製品に接続するなど、電力使用量の「見える化」や「システム制御」に利用することができます。

スマートメーターの3つのルート

「通信機能」を備えたスマートメーターですが、「通信のやりとり先(ルート)」によって「Aルート」「Bルート」「Cルート」の3つのルートがあります。

Aルート

「スマートメーターと電力会社をつなぐ」ネットワークです。使用者の電力使用量をきめ細かくチェックすることで、地域全体のエネルギー需要を把握し、使用者の使い方に応じた電気料金メニュー開発への活用を目指します。

Bルート

「スマートメーターと建物内の機器をつなぐ」ネットワークです。エネルギー管理システム(EMS)によって、電力使用量・CO2削減量・電気料金などの「見える化」や、機器の制御が行えます。管理する対象によって、住宅向け「HEMS(ヘムス)」、商用ビル向け「BEMS(ベムス)」、工場向け「FEMS(フェムス)」などがあります。
現在はBルートの普及に向けて、情報連携のための標準インターフェースの整理が進んでいます。

Cルート

「電力会社や第三者の会社が使用者にサービスを提供する」ためのネットワークです。Cルートで得られたデータを使って、使用者に対して多様なサービスの提供が検討されています。

スマートメーター
出展:スマートメーター制度検討会|スマートメーター制度検討会報告書(経済産業省)

普及が加速するスマートメーター

「Aルート:建物の外のネットワーク」「Bルート:建物の中のネットワーク」「Cルート:電力会社と第三者の間のネットワーク」、これら3つのルートをもつスマートメーター。スマートメーターの導入は、電気使用量や電気料金の「見える化」による節電効果や、スマートグリッド(次世代送電網)による地域全体での省エネルギー化の実現が期待されています。

参考: