空港付近や線路わきに大規模な太陽光発電設備が設置されているのを見たことがある人も多いのではないでしょうか。
実は空港付近や線路わきは太陽光発電設備に適していると考えられており、日本国内のみならず世界各国で空港付近や線路わきにメガソーラーが設置されています。
ここでは、空港付近や線路わきにメガソーラーを設置している事例と、どうしてそのような場所がメガソーラー設置に向いているのかをご紹介します。

空港付近や線路わきにメガソーラー

まずは空港付近や線路わきにメガソーラーを設置している事例をご紹介しましょう。

【長崎空港】

九州本土に大きく入り込んだ大村湾上にある長崎空港。その付近には3000メートルの滑走路と並行して、大村臨海工業用地として長崎県が造成した広大な隣接地があります。
その工業用地の34万平方メートルを使い、「長崎空港隣接地メガソーラー(SOL de 大村箕島太陽光発電所)」が2016年8月から運転開始しました。
長崎県内の太陽光発電所としては最大規模の発電能力(30メガワット)を持っていて、年間発電量は3700万キロワット/時であると見込まれています。約10キロメートルの海底ケーブルで本土の九州電力へ送電します。

【福島空港】

福島空港付近にも、いろいろな太陽光パネルが設置されています。2014年4月から稼働している「福島空港メガソーラー」です。30社に及ぶメーカーの太陽光パネルを採用しており、出力は1.2メガワットになります。福島県は再生可能エネルギーの推進に力を入れており、その福島県が主体となって県内の官民から資金を調達し、設置するに至りました。福島復興のシンボルとも言えるでしょう。

【成田スカイアクセス線わき】

成田スカイアクセス線の千葉ニュータウン中央駅付近の線路わきに、大量の太陽光パネルが設置されています。その太陽光パネルは千葉ニュータウン中央駅から印西牧の原駅、印旛日本医大駅までの3駅間(約10キロメートル)にわたって並んでいます。「SGET千葉ニュータウンメガソーラー発電所」です。
もともとこの場所は、東京駅から成田空港までを結ぶ「成田新幹線」の旧新幹線用地でした。新幹線開通に対する反対運動などから実現が至らず遊休地になっていたものを発電所として利用しています。
約10キロメートルにわたり、4万7454枚のパネルが設置されている同発電所は、日本最長のメガソーラー発電所です。

【外国にも】

海外の国々でも、空港のそばの広大な土地を利用したメガソーラー発電所が多くあります。

  • フィンランド ヘルシンキ空港
  • インド コーチン国際空港 デリー国際空港
  • 南アフリカ ジョージ空港

などです。

なぜ空港付近や線路わきにメガソーラー?

なぜ空港付近や線路わきにメガソーラーを設置するのでしょうか。
一番の理由は、それらの場所が比較的平坦で広大な土地に位置することが多く、その周囲にも広大で平坦な土地があることが多くあることでしょう。それらの土地は航空機の視界を妨げないよう背の高い建物の建設が禁止されており、大型のソーラーを設置するのに適しているのです。
特に広大な敷地面積を有している空港には太陽光発電所を設置する余地がまだあるとされており、今後も空港敷地内、もしくは空港付近の土地を活用したメガソーラー設置が増えていくものと予想されます。

平坦で広大な敷地を有する空港などは確かに太陽光発電所設置に適しており、実際空港横に設置されたメガソーラーの事例も多くあります。今後も数多くのメガソーラー発電所が空港付近や線路わきに増えていくことでしょう。