10kW以上の太陽光発電向けの再生可能エネルギー発電事業計画書には「再生可能エネルギー発電事業の実施において遵守する事項」として、「発電設備又は発電設備を囲う柵塀等の外側の見えやすい場所に標識を掲示すること(20kW未満の太陽光発電の場合を除く。)。 」とあります。この「標識」について具体的にご説明します。

標識・看板の設置は「義務」か?

標識の設置は、認定を受けるにあたっての「遵守する事項」にあたりますので、守らなかった場合は認定条件を満たさないことになります。
最悪の場合は認定の取り消しもありえますので、FITで売電するための「義務」と言えるでしょう。

認定を受けた発電設備の「設置者(=所有者・オーナー)」が守るべき事項となりますので、この先もオーナー様向けのご説明をしていきます。

標識・看板の設置が必要な対象設備

20kW以上の太陽光発電
ただし、屋根上に設置されている設備では、緊急時の連絡先が建物の所有者となり明らかなため、設置は不要です。

標識を設置したことはどう報告する?

2017年4月時点で詳細は未定です。
年に1度提出が求められている費用報告(運転費用年報)の中で、標識を掲示したことが分かる何らかの資料やデータを提出することが想定されます。

標識・看板の設置期限はいつ?

2017年3月31日以前に認定を受け、改正FIT法に伴い「みなし認定」となった設備は、1年以内、すなわち2018年3月31日までに設置すること、と決められています。
※まだ着工していない場合は着工後速やかに設置します。

この標識・看板は、FIT法で売電を行っている期間が終了するまで掲示する必要があります。

標識に記載する内容

事業計画策定ガイドライン(太陽光発電)に以下の項目を必ず記載すること、と書かれています。

  • 再生可能エネルギー発電設備の区分
  • 設備名称
  • 設備ID
  • 設備所在地
  • 発電出力
  • 再生可能エネルギー発電事業者名、住所
  • 保守点検責任者名
  • 連絡先
  • 運転開始年月日

出典:事業計画策定ガイドライン(太陽光発電)

各項目についてご説明します。

再生可能エネルギー発電設備の区分

太陽光発電の場合は、「太陽光発電設備」と記載します。

設備名称

認定申請をした際の「設備名称」を記載します。

設備ID

認定を受けた際の設備IDをを記載します。
認定を取得した際に経済産業省から通知される「太陽光発電設備に係る設備認定通知書」に記載されている設備ID(英数字からなる10桁のもの)を記入します。

設備所在地

発電設備を設置する土地の地番を記載します。「再生可能エネルギー発電事業計画書」で記入したものと同じものを記入してください。

発電出力

認定を受けている発電出力(kW)を記載します。
発電出力とは、太陽光パネルの合計出力とパワーコンディショナーの出力のいずれか低い出力(kW)を指します。
例)太陽光パネルが51kWで、パワーコンディショナーが49.5kWの設備の場合は「49.5kW」

再生可能エネルギー発電事業者名

発電設備の所有者の氏名を記載します。
所有者が法人の場合は「名称」、「代表者氏名(※省略可)」を記載します。

再生可能エネルギー発電事業者の住所

発電設備の所有者の住所を記載します。

保守点検責任者名

発電設備の保守・点検を行う責任者氏名を記載します。
定期点検を行ったり、トラブルの際に対応するといった保守・管理を行う会社の「会社名」と「代表者氏名(※省略可)」を記入してください。
もし保守・管理を誰が行うかはっきりとしていない場合、設備を販売、建設した会社へ相談してみましょう。
保守・管理契約、O&Mサービスの提供を行っている会社もありますので、そうしたサービスを利用するのがよいでしょう。

連絡先

発電設備の所有者、もしくは保守点検責任者のいずれかの電話番号を記載します。
事故等緊急の事態が生じた場合に連絡がとれるように必要な項目ですが、個人で発電設備を所有する方は、電話番号を記入するのをためらわれる方も多いのではないでしょうか。
その場合は上記に記載した「保守点検責任者名」へ、緊急の際の連絡先として標識に書いてよいかどうか相談してみましょう。

運転開始年月日

運転開始前の場合は「平成○○年○月○日(予定)」と記入し、実際の運転開始日が変更となった場合は修正します。
すでに運転を開始している場合は、実際に運転を開始した日を「平成○○年○月○日」と記入します。

標識の素材

ガイドラインには、風雨により劣化・風化し文字が消えることがないよう適切な材料を使用すること、とあります。
FIT買取が終了するまで掲示が必要なものですので、途中で取り付け直す手間がなるべくかからない材料を選びましょう。

標識の大きさ

縦25cm以上×横35cm以上
だいたいB4用紙くらいの大きさです。

標識の取り付け場所・方法

発電設備の外部から見えやすい位置に取り付ける必要があります。
発電設備を囲むフェンスなどの外側に、強風等で外れることがないようしっかりと設置します。