2015年太陽光発電の「買取価格」決定

第19回「調達価格等算定委員会」による電力の固定買取価格制度(FIT)の「平成27年度調達価格及び調達期間に関する意見」を受けて、再生可能エネルギーによる電力の買取価格が決定されました。今回は、2015年4月1日より変更された太陽光発電の「買取価格」について紹介します。

太陽光発電の買取価格

今回の買取価格変更では、2015年1月26日に決定した新しい運用ルールが適用されています。これは地域によって電力の供給量が需要を上回る場合、電力会社が新ルールに基づいて発電設備の出力を制御できる、というものです。出力を制御する場合、火力→揚水式水力→バイオマス→太陽光および風力といった発電設備の順番で制御されます。

地域によって買取価格が変わる、10kW未満(住宅用)の太陽光発電

新ルールに基づく「出力制御対応機器設置義務のあり・なし」の区域によって、買取価格が異なります。

出力制御対応機器設置義務あり:買取価格35円/kWh
2015年4月1日以降に「接続契約申込み」が受領された発電設備は、出力制御対応機器の設置が義務づけられます。対象区域は、北海道電力・東北電力・北陸電力・中国電力・四国電力・九州電力・沖縄電力の7区域です。「出力制御対応機器設置義務あり」により、設置コストの上昇を考慮して買取価格が上乗せされます。出力制御対応機器は、下記の通りです。

パワーコンディショナー:遠隔制御対応のソフトの更新費用など
モニターシステム:電力計測ユニットと新制御ユニット・モデムなど

出力制御対応機器設置義務なし:買取価格33円/kWh
対象区域は、東京電力・中部電力・関西電力の3区域です。

6月30日までと7月1日以降で買取価格が変わる、10kW以上(非住宅用)の太陽光発電

今までは、買取価格が1年間を通じて変わることはありませんでした。しかし、今回の買取価格の改正では、2015年4月1日~6月30日までの3カ月間と、7月1日以降の9カ月間では買取価格が異なります。
これは2012年7月1日に施行された「再生可能エネルギー特別措置法」によるものです。この法律は「再生可能エネルギーの普及のために3年間の買取価格の優遇期間を設ける」というもので、2015年6月30日の期限切れにより、7月1日より買取価格が下げられます。

2015年4月1日~6月30日:買取価格29円/kWh
2015年7月1日~:買取価格27円/kWh
出力制御対応機器設置義務について

すべての発電設備に出力制御対応機器の設置が義務づけられるのは、北海道電力・東北電力・北陸電力・中国電力・四国電力・九州電力・沖縄電力の7区域だけです。ただし、東京電力・中部電力・関西電力の3区域では、50kW未満の設備は対象外となります。買取価格について上乗せはなく全国一律となります。

平成27年度(2015年度)の太陽光発電のFIT価格・期間

買取価格はこれからも変わり続ける

買取価格は、再生可能エネルギーの普及状況をみながら、毎年見直しが続けられています。住宅用太陽光発電の「出力制御対応機器設置義務あり」の上乗せ買取価格においても、一時的な制度と考えた方がよいでしょう。

参考: