固定価格買取制度を利用する発電設備について、2016年4月末の設備認定・運転開始状況が公表されました。
新年度が始まった4月にどれくらいの太陽光発電設備が認定され、また運転を開始し、どれくらいの認定済み未稼働案件があるのかまとめます。

以下で紹介する前月比は、「なっとく!再生可能エネルギー 固定価格買取制度 情報公表用ウェブサイト」で公開されている情報をもとに、2015年11月と12月の差分を算出したものです。

新規認定状況

認定取り消し・辞退が進み、容量にして前月比-480,606kWのマイナスとなりました。
容量別の内訳は以下のようになっています。
4月は取り消し・辞退が多く認定容量が減少するトレンドではありますが、今年の4月も前月と比較して減少しました。

件数前月比 容量前月比
10kW未満 9,861件 47,059kW
10〜50kW未満 -3328件 -165420.2kW
50〜500kW未満 59件 15999.6kW
500〜1,000kW未満 30件 24144.6kW
1,000〜2,000kW未満 -14件 -17698.2kW
2,000kW以上 -18件 -384690.7kW
合計 6,590件 -480,606kW
太陽光発電新規認定容量推移(単月)

認定件数(新規認定分)の各都道府県・容量の合計値の2016年3月と4月の差分を算出したもの

運転開始状況

太陽光発電の運転開始は、件数では+26,276件、容量としては+1,044,575kWの増加となりました。

例年4月は運転開始が多い月ですが、今年の4月も前月と比較して増加しました。
容量別の内訳は以下のようになっています。

件数前月比 容量前月比
10kW未満 15,885件 77,019kW
10〜50kW未満 9,518件 284945.5kW
50〜500kW未満 414件 109567.9kW
500〜1,000kW未満 217件 147368kW
1,000〜2,000kW未満 236件 350984.5kW
2,000kW以上 6件 74690kW
合計 26,276件 1,044,575kW
太陽光発電 稼働容量推移(単月)

導入容量(新規認定分)の各都道府県・容量の合計値の2016年3月と4月の差分を算出したもの

認定された設備のうちの運転開始済み設備と、未稼働設備の容量の推移を見てみましょう。
運転開始している案件の割合は徐々に減少しつつありますが、まだまだ未稼働の案件が多く残っていることが分かります。
太陽光発電設備の稼働状況推移(余剰+全量、累積)

参考:

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