太陽光発電で売電収入を得るという収益モデルは広く浸透しつつあります。ですが太陽光発電に取り組んでいる方のなかには、発電量をもっと増やしたい方もいらっしゃるでしょう。
日照量によって発電量が決まる太陽光発電は、冬場や天気の悪い日などにおいて発電量が少なくなります。その解決策として、パワーコンディショナーの積載容量を超えて多くのパネルを設置する「過積載」というものが注目されています。
今回は、太陽光発電における過積載についての用語解説や設置する際の注意点についてお伝えいたします。

太陽光発電の過積載とは何か

太陽光発電の過積載とは、通常パワーコンディショナー(パワコン)の容量を超えて、多くの容量のパネルを設置することです。例えば容量が49.5kWのパワコンに、75kWのパネルを設置するようなケースのことを言います。
パワコンとは太陽光発電システムを利用する際に、発電された電気を家庭などの環境で使用できるように変換する機器のことです。
過積載の場合、パワコンの容量を超えて発電した電力は捨てることになりますが、 パネルの容量いっぱいまで発電できるほど条件のよい時(ピーク時)は、実はそんなに多くありません。 短期間しかないピーク時の電力をカットしたとしても、それ以外の時間帯で発電量がアップするため、 全体的な発電量アップが見込めます。
パネルの過積載状況下では、朝夕の日照量の少ない時間帯でも発電量を確保できて、時間帯での電力供給にムラが出にくいということです。
パネルの過積載をすると電力の買取価格が低下傾向にあるなかでも収益を上げることにつながります。
こうした収益アップが見込まれることから、パネルの過積載が主流になっています。

晴天時の過積載有無による発電量比較イメージ

過積載をする上での注意点

多く載せることのコストを考慮

パネルを多く載せるため売電収入を上乗せできますが、パネルにかかるコストも高くなります。投資金額がかさんで、回収に時間がかかるリスクが生じます。収益構造においてはバランスが大切です。

過積載に対するメーカー保証はあるのか

パネルを多く載せすぎてパワコン故障時に保証を受けられなければ元も子もありません。欲張りすぎると損をする羽目になることも。
こうしたことにならないためにもパワコンには、過積載に対するメーカー保証がある機器を利用することをおすすめします。
メーカー保証の例としては、入力電圧(仕様規格項目を保証することができる周波数の範囲)と入力電流(電源装置に流れ込む電流)の条件を満たしていれば、定格容量(取り出せる電気量の値)を超えたパネルに対して接続容量の制限がないといったものです。
機種によって過積載率が異なり、だいたい120〜170%と幅があります。
収益増を狙ってのことですから、どれくらい過積載できるのかが気になるところですが、メーカーの保証をしっかりと確認した上で実施されることをお勧めします。